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犬の熱中症の症状や原因、治療法について獣医師が解説|立川市の立川アステル動物病院

立川市・東大和市・小平市・国分寺市・武蔵村山市・昭島市の皆様、こんにちは。
東京都立川市にある立川アステル動物病院です。

今回は、犬の熱中症について、症状や原因、診断方法、治療法について詳しく解説します。

近年は夏の猛暑日が増加しており、犬の熱中症は命に関わる重大な病気として注目されています。特に気温や湿度が高い季節には、短時間の散歩や車内での待機でも熱中症を発症する可能性があります。

犬は人間のように全身で汗をかいて体温調節することが苦手なため、環境によっては急激に体温が上昇し、重症化することがあります。

熱中症は予防が非常に重要ですが、万が一発症した場合には迅速な対応が愛犬の命を守るために欠かせません。

当院では犬の熱中症に対する救急対応や集中治療を行っておりますので、気になる症状がありましたら早めにご相談ください。

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■犬の熱中症の症状

熱中症とは、高温多湿な環境によって体温調節がうまくできなくなり、体内に熱がこもることで全身に障害が生じる状態です。

初期症状としては、

  • 激しいパンティング(ハアハアと荒い呼吸)
  • よだれが増える
  • 落ち着きがなくなる
  • 体が熱い
  • 心拍数の増加

などが見られます。

さらに症状が進行すると、

  • 元気消失
  • 食欲不振
  • 嘔吐
  • 下痢
  • ふらつき
  • 歩行困難
  • 虚脱

などが現れます。

重症化すると、

  • 意識障害
  • けいれん発作
  • 血便
  • 呼吸困難
  • 多臓器不全
  • ショック状態

を引き起こし、命に関わることもあります。

熱中症は短時間で急速に悪化することがあるため、「少し様子がおかしい」と感じた段階で動物病院を受診することが重要です。


■犬の熱中症の原因

犬の熱中症は体温が異常に上昇することで発症します。

代表的な原因として以下が挙げられます。

●高温多湿の環境

気温だけでなく湿度も重要な要因です。

犬は主に呼吸によって体温を下げるため、湿度が高い環境では熱を十分に放散できなくなります。

●真夏の散歩

アスファルトは真夏の日中になると50〜60℃以上に達することがあります。

地面から近い位置を歩く犬は、人間以上に熱の影響を受けやすくなります。

●車内への放置

短時間であっても車内温度は急上昇します。

「エアコンを切って5分だけ」のつもりでも危険な状態になることがあり、毎年多くの熱中症事故が発生しています。また、エアコンが入りにくい場所(狭い荷物置きなど)にいることでも熱中症の発症事例もあります。少しでも熱が籠る場所での待機は非常に危険です。

●水分不足

十分な水分補給ができないと体温調節能力が低下します。また、水分が足りなくなると血液循環が悪化し、腎臓などの臓器が深刻なダメージを受けてしまいます。

●肥満

脂肪が多い犬は熱が体内にこもりやすく、熱中症のリスクが高くなります。

●短頭種

  • フレンチ・ブルドッグ
  • パグ
  • シーズー
  • ボストン・テリア

などの短頭種は呼吸による放熱が苦手なため、熱中症になりやすい犬種として知られています。

また、

  • 高齢犬
  • 子犬
  • 心臓病や呼吸器疾患を持つ犬

も注意が必要です。


■犬の熱中症の診断

熱中症は症状や環境状況、身体検査の結果から総合的に診断します。

診察では、

  • 体温測定
  • 呼吸状態の確認
  • 心拍数の評価
  • 粘膜の色の確認
  • 血圧測定

などを行います。

また重症例では、

  • 血液検査
  • 凝固系検査
  • 電解質検査
  • レントゲン検査
  • 超音波検査

などを実施し、臓器障害の有無を確認します。

熱中症では腎臓や肝臓、脳などに障害が及ぶことがあるため、全身状態を正確に把握することが重要です。


■犬の熱中症の治療

熱中症は緊急性の高い病気です。

治療ではまず体温を安全に下げながら全身状態を安定させることを目指します。

●冷却処置

最も重要なのが体温の低下です。

  • 濡れたタオルによる冷却
  • 送風
  • 冷却マットの使用
  • アルコールを用いた足裏冷却

などを行います。

ただし氷水による急激な冷却は血管収縮を引き起こすため推奨されない場合があります。

●点滴治療

脱水や循環不全を改善するため、静脈点滴を行います。

●酸素吸入

呼吸状態が悪い場合には酸素室や酸素吸入を実施します。

●内科治療

症状に応じて、

  • 制吐剤
  • 胃腸保護剤
  • 抗けいれん薬
  • 血液凝固異常への治療

などを行います。

●入院管理

重症例では24時間の集中管理が必要になる場合があります。

熱中症は見た目の改善後も数日経ってから臓器障害が現れることがあるため、慎重な経過観察が重要です。


■犬の熱中症でよくある質問

Q. 熱中症かなと思ったらどうすればよいですか?

まずは涼しい場所へ移動し、体を冷やしながら速やかに動物病院へ連絡してください。飲水が可能であれば飲ませてあげてください。

応急処置だけで安心せず、必ず診察を受けることをおすすめします。

Q. 散歩は何時頃が安全ですか?

夏場は早朝や日没後がおすすめです。但し、近年ではその時間であっても湿度等の影響で熱中症の報告があります。本人の体調や状態を見て散歩時間を調整してください。

地面の温度を手で確認し、熱いと感じる場合は散歩を避けましょう。

Q. エアコンは必要ですか?

はい。

室内飼育でも熱中症は発生します。

留守番中も含めて適切な温度管理を行うことが重要です。最適な室温は23℃〜25℃と言われています。

Q. 水を飲んで元気になれば大丈夫ですか?

一時的に改善しても体内では臓器障害が進行している場合があります。

熱中症が疑われる場合は必ず動物病院を受診してください。


■立川アステル動物病院の治療の特徴

立川アステル動物病院では、犬の熱中症に対して迅速な診断と治療を行っています。

熱中症は初期対応のスピードによって予後が大きく左右される病気です。

当院では、

  • 迅速な身体検査
  • 血液検査による全身評価
  • 点滴治療
  • 酸素管理
  • 入院による集中治療
  • 回復後の再発予防指導

を実施し、一頭一頭の状態に合わせた治療を行っています。

特に立川市周辺では夏季の高温日が続くことも多く、毎年熱中症のご相談が増加します。

愛犬の呼吸が荒い、ぐったりしている、暑い環境にいた後から様子がおかしいなどの症状がありましたら、早めに立川アステル動物病院までご相談ください。

熱中症は予防と早期対応が何より大切です。愛犬が安全に夏を過ごせるよう、日頃から暑さ対策を心がけましょう。

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