【診療最終受付】
午前診療 12:00
午後診療 19:00
           電話番号042-537-8837

Blog

犬の膿皮症の症状や原因・治療法について獣医師が解説|立川市の立川アステル動物病院

立川市・東大和市・小平市・国分寺市・武蔵村山市・昭島市の皆様、こんにちは。
東京都立川市にある立川アステル動物病院です。

今回は、犬に多くみられる皮膚病の一つである「膿皮症(のうひしょう)」について、症状や原因、診断方法、治療法を詳しく解説します。

膿皮症は、適切な治療を行えば改善が期待できる病気ですが、原因となる疾患が残っていると再発を繰り返しやすいことが特徴です。愛犬が体をかゆがる、赤い発疹がある、脱毛しているなどの症状がみられる場合は、早めの受診をおすすめします。

当院では、犬の膿皮症の診断・治療を行っておりますので、お困りの際はお気軽にご相談ください。


目次


犬の膿皮症とは?

膿皮症とは、皮膚に常在している細菌(主にブドウ球菌)が異常に増殖し、皮膚に炎症を起こす病気です。

犬では非常によくみられる皮膚疾患の一つで、特に高温多湿となる春から秋にかけて発症しやすい傾向があります。

膿皮症は皮膚の深さによって「表在性膿皮症」と「深在性膿皮症」に分類されます。

表在性膿皮症では比較的軽度の赤みや発疹、かゆみが中心ですが、深在性膿皮症になると皮膚の深い部分まで感染が及び、出血や膿、痛みを伴うことがあります。重症化すると治療期間も長くなるため、早期発見・早期治療が重要です。


犬の膿皮症の症状

代表的な症状には以下があります。

  • 赤い発疹(丘疹)
  • 小さな膿をもったできもの(膿疱)
  • フケの増加
  • 円形の脱毛
  • 強いかゆみ
  • 皮膚の赤み
  • かさぶた
  • 色素沈着
  • 皮膚のべたつきや臭い

症状は、お腹や脇、内股、首、背中、腰などに多くみられます。


犬の膿皮症の原因

膿皮症の原因となる細菌は、健康な犬の皮膚にも存在する常在菌です。

通常は悪さをしませんが、皮膚のバリア機能や免疫力が低下すると細菌が過剰に増殖し、炎症が起こります。

膿皮症を引き起こす主な原因には次のようなものがあります。

アレルギー性皮膚炎・アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎や食物アレルギーでは皮膚を掻く機会が増え、皮膚バリアが壊れることで膿皮症を併発しやすくなります。

外部寄生虫

ノミやダニ、ニキビダニなどの寄生虫感染も皮膚炎の原因となり、二次感染として膿皮症を発症することがあります。

ホルモン疾患

甲状腺機能低下症やクッシング症候群などの内分泌疾患では免疫力が低下し、膿皮症を繰り返しやすくなります。

高温多湿な環境

梅雨や夏場は細菌が繁殖しやすく、皮膚が蒸れやすいため発症リスクが高まります。

シャンプー不足・過剰なシャンプー

皮膚が汚れた状態や、逆に洗いすぎによる皮膚バリアの低下も原因となります。

犬種による体質

フレンチ・ブルドッグ、パグ、柴犬、ゴールデン・レトリーバー、ラブラドール・レトリーバーなどは比較的発症しやすい犬種として知られています。


犬の膿皮症の診断

膿皮症は見た目だけで診断するのではなく、原因となる病気を見つけることが非常に重要です。

当院では以下のような検査を組み合わせて診断を行います。

  • 視診・触診
    皮膚の状態や病変の広がり、かゆみの程度を確認します。
  • 皮膚細胞診
    皮膚表面の細胞を採取し、顕微鏡で細菌や炎症細胞の有無を確認します。
  • セロハンテープ検査
    皮膚表面の細菌や酵母菌(マラセチア)の確認に有効です。
  • 毛検査・皮膚掻爬検査
    ダニや真菌感染など、他の皮膚病との鑑別を行います。
  • 血液検査
    再発を繰り返す場合には、ホルモン疾患や基礎疾患が隠れていないか確認します。

必要に応じて細菌培養検査や薬剤感受性試験を実施し、適切な抗菌薬を選択することもあります。


犬の膿皮症の治療

膿皮症は重症度や原因に応じて治療方法を選択します。

抗菌薬の内服

広範囲に症状がある場合や深在性膿皮症では、抗菌薬による治療を行います。

症状が改善したように見えても、途中で自己判断によって服薬を中止すると再発や耐性菌の原因になるため、処方された期間しっかり服用することが大切です。

薬用シャンプー

クロルヘキシジンなどを含む薬用シャンプーは細菌数を減らし、皮膚環境を整える重要な治療です。軽症例ではシャンプー療法のみで改善する場合もあります。

外用薬

局所的な病変には抗菌薬や消毒薬を使用します。

基礎疾患の治療

アレルギーやホルモン疾患など根本原因がある場合は、その治療を同時に行わなければ再発を繰り返してしまいます。

立川アステル動物病院の皮膚科治療について・詳しくはこちら


犬の膿皮症でよくある質問

Q. 他の犬や人にうつりますか?

一般的な膿皮症は皮膚の常在菌による感染であり、通常は他の犬や人へうつる病気ではありません。

Q. 自然に治りますか?

軽症で一時的に改善することもありますが、多くは原因が残っているため再発します。放置すると深在性膿皮症へ進行する可能性もあります。

Q. シャンプーだけで治りますか?

軽度の膿皮症では薬用シャンプーで改善する場合がありますが、中等度以上では内服薬との併用が必要になることが多いです。

Q. 再発しやすい病気ですか?

はい。アレルギーや内分泌疾患などの基礎疾患がある場合は再発しやすいため、原因を特定して管理することが重要です。


立川アステル動物病院の治療の特徴

立川アステル動物病院では、膿皮症そのものだけでなく、「なぜ膿皮症になったのか」という原因を重視した診療を行っています。

皮膚病は見た目が似ていても原因が異なることが多く、適切な検査を行わないと再発を繰り返してしまいます。そのため、予防のためにも原因を明らかにすることが重要です。

当院では、

  • 丁寧な問診と皮膚検査
  • 顕微鏡を用いた細胞診
  • 必要に応じた血液検査や追加検査
  • 一頭一頭に合わせたシャンプー指導
  • ご家庭でのスキンケアや生活環境のアドバイス

を組み合わせ、愛犬に最適な治療をご提案しています。

皮膚病は慢性化すると治療期間が長くなることもありますが、早期に適切な治療を開始することで改善が期待できます。

立川アステル動物病院の薬浴・シャンプーについて・詳しくはこちら


まとめ

犬の膿皮症は、皮膚の常在菌が増殖することで起こる代表的な皮膚疾患です。

適切な治療だけでなく、アレルギーやホルモン疾患など根本的な原因を見つけて治療することが、再発予防につながります。

「最近体をよく掻く」「皮膚が赤い」「脱毛している」「繰り返し膿皮症になる」といった症状がありましたら、お早めに立川アステル動物病院までご相談ください。